仕事で遊ぶナンバ術 |
いたずら心の名人
・ここはひとつ、楽しんでやれ
普通から、はずれろ
明日はきっとよくなる
誠意を持って事に当たれば、少々の間違いは許される
自分より強い者と願う勇気を持て
空を見てみろ元気になるから
時代遅れでいいし流行遅れでもいい
自分を応援してやれ
いまを精一杯に
いつも裸の自分であれ
現状を受け入れるが妥協はしないで工夫する
あせらず、じっくり待って決断する
武豊は、自分の適性なんて簡単にわかるでしょうと言ってのける。その仕事なり業界なりを好きになることができれば、それが適性があるということでしょう、と。向き不向きと好き嫌いは、同じことじゃないですかととも言う。
自分の仕事をできるだけ単純に整理して、そのことに集中していればいれば余計な雑音に振り回されることはない。武豊にとって、一番人気の馬に乗ることはプレッシャーを感じることではなく、ワクワクする楽しい瞬間なのである。
レース前に負けたらどうしようとは考えずに、勝ったらどうしようとしか考えないという。結果が出てしまったらそれを素直に受け入れるしかない。また、「それも悪くない」と受け入れると、悪い結果をいつまでも引きずらないし、後を引かずにあっさりと片付けられる。
休みが楽しみだという人がいるが、それは仕事が楽しくないのであろうか。仕事が楽しくないのは、辛すぎる。・・・仕事を楽しまないと、いい仕事はできないのではないだろうか。
自分で考えてなんとかなることは、とことんかんがえぬかなければならない。しかし、考えてもどうにもどういしようもない先のことはなどは考えず、頭を空っぽにして解放してやる。
考えるより行動してみる
武豊は「僕は楽しさ優先主義だ」「楽しいことしかやっていない」とさりげなく言う。
仕事のプロは、いつもどこかに「好奇心」「素直さ」「いたずら心」「遊び心」という少年の一面を残している。それが、当人たちの人間味を増していることは確かである。
仕事だからと我慢するのでなく、仕事だから楽しもうとすることが大事である。
自分の持っていないものを一生懸命探すより、自分のもっているものを一つ一つ確認していく作業の方が楽しいはずだ。較べるのではなく、ちがいを自覚し、自分の道を生きていくほうがいい。
そして、自分の好きなものは口にする。だから、酒もおいしくいただく。いまは健康に悪いと言われているタバコにしても、人間が独自に昔から持っている文化だと思って、文化を煙にしている。人に迷惑をかけるのは、いけないが、ひとり、文化を楽しむことを忘れてはいけない。
仕事からマニュアルによって楽しさを奪い去ると、仕事自体がやりがいのない味気ないものになってしまう。だから、マニュアルは必要ないと言いたい。
また、身体や心の痛みに関しても、「痛みが出る」ということは、身体や心の使い方悪いので「使いかたを考えなさい」というサインと受け取ることにしている。だから、職業病などと簡単に納得してはいけない。一流の仕事師には、職業病などないはずである。
この「このいちばん楽で疲れない」を探すのが、ナンバである。
誰の前にいても自然体 自分は心の自然体をとるのが得意なのか、身体の自然体をとるほうが得意なのかがわかっているほうが良い。
自分がいま持っている物に満足するということ、そして少しだけ足していこうと思う心。
困ったと思ったときは、ナンバうぃ試すいい機会がきたと喜んで挑戦すればいい。
意識過剰が、余計な動きや力を引き出し、力みにつながっていくのである。
「自分の持っている力を最低八割をコンスタントに出すようにすればいい」
私が遊びから学び、身につけたことは、「考える」「試行錯誤する」「創意工夫する」「集中する」「自分と仲間を大事にする」「挫けない」などである。
《うかれ・遊びは、すべて人間的なものを超える状態をいう語であった。また遊ぶという語も、神遊びが原義であり、「あそばす」という敬語もそこから生まれる。神とともにある状態をいう。「藝に遊ぶ」ことも孔子も人の至境としている》