政党の耐えられない軽さ 日経新聞より |
「はっきりと改革政党になった自民党が民営化に反対の民主党と闘って、国民はどう審判を下すか聞いてみたい」と、衆院解散の日の記者会見で小泉首相が語っている。既得権益の組織
票を捨て「改革」を旗印に大都市住民や若者の票を広く集めて圧勝した小泉流
しかし、小泉後の自民党は、改革政党の役割に耐えられなかった。
民主党も郵政選挙の大敗に耐えられなかった。その前の〇三年の総選挙は、大都市部や地方の県庁所在地がある都市型遥挙区(一区)で躍進し「一区現象」とはやされた。一転、郵政選挙では首都圏などで壊滅的な敗北。「都市型の改革政党」という立ち位置を小泉自民党に奪われた民主党は、小沢一郎代表の下で、田舎型のバラマキ政党に転身した。
公共事業が減るなど地方は「改革の被害者」意識が強い。「一票の重み」格差が大きい参院は議席配分が地方に厚い。参院選に限れば、ねらいは当たった。
小沢代表の前任と前々任の、前原誠司、岡田克也両副代表が最近、相前後して日本記者クラブで講演するのを聞いた。
岡田氏は「民主党は改革のための政党」であり、グローバル化や少子高齢化に対応するには、社会保博、地方分権、財政構造の改革が必要と説いた。前原氏は「少子高齢化や、由の膨大な借金といった制約要因は民主党が政権を担ってもわらない」と語った。
今のマニフェストは、岡田氏が「優先順位をつけて財源の裏打ちも示すべきだ」とし、前原氏は「欠点は時間軸があいまいなこと」と指摘した。二人とも、〝小沢流ビジネスモデル〞に
違和感を隠さない。九月の代表選挙で政策論争を深めるよう求めていた。
いまの日本経済の苦境は石油、食糧など一次産品の高騰で、所得が海外に流れ出し、購買力を奪われている点にある。企業も国も悪化した交易条件の回復がカギになる。′バラマキに頼り政策の「選択と集中」を怠った90年代の轍を踏んではならない。 土谷英夫氏
この方の書いていることに、いたく納得してしまいます。
民主党は、改革政党だったはずなのに、寄せ集め集団だから、結局バラマキをせざる得なく
なったのですね!期待していたのですが、気体のように淡く、消えてしまうのだろうか?