奇跡のりんご 面白そう! |
ひとつのもの狂えば、いつか答えに巡り合う
木村の言葉は、木村の人生そのものだった。
何かに夢中になると、他の一切が見えなくなってしまう。そういう彼の性格は、うまれつきのものだった。
ある日、偶然に買ってしまった福岡正信氏の本に、彼は狂い、茨の道を進むことになります。
トウモロコシ栽培を始めた頃、収穫時期になると狸が出没して、被害にあった。ある日、子狸がわなに捕まった。悪いことをしたなと思った彼は、
「もう食べに来るなよ」って、出来の悪いトウモロコシをまとめて畑の端に置いてきた。次の朝、畑に行ったら、ひとつ残らずなくなっていた。と同時に、狸の被害が何もなかったのな。
・・・とにかく自然は人間の計画通りには動かないもんだと思ったの。今考えてみれば、あの頃が、効率農業からの転換期だったのかもしれないな。
しかし、狂えば、本当に大変そうですね!