偽善エコロジー 武田邦彦教授 |
大勢の人に賛同を得るのは、ちょっと難しいかもと思いましたが・・・私は納得できます。
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私はペットボトルを買うと同じものを何回か使いますが、それはペットボトルがもったいないからではありません。石油によって豊かな生活をしているのですから。石油に対して感謝する心、日本のメーカーがペットボトルのような素晴らしい容器を作ってくれ、そのために、どこでもお茶が飲める快適な生活をさせてくれる感謝の心から何回も使うのです。その結果ゴミを減らすことにつながるかもしれませんが、そうした結果よりものに感謝する心が先です。
温暖化でサンゴ礁の一部が死滅することにあれほど注目する日本人が、日常的に身の回りで殺される犬や猫に関心がないのは本当に不思議です。
好きな人がいれば一杯のコーヒーでも夢のような時間を過ごすことができる。もし、好きな人がいなければ電気街に行ってパソコンを山ほど買い、1人で家にこもるしかないと答えることにしています。
私自身はどうかというと、実は32歳のあるとき、社会が大切とか儲かるということと、自分の人生としてよいこととは違うということに気がつき、それ以来、自分の満足する生活の仕方に少しずつ切り替えてきました。
皆さんも是非、最近明らかになってきた環境問題のウソを良い機会として、これまで環境のためともってきた生活を、人生のためという生活に切り換えてみてください。その結果として環境に良い生活に自然になるという実感を得て欲しいのです。この本が少しでもそのような新しい生活のヒントになってくれればと願っています。