シリコンバレー アジア台頭問われる真価 |
シリコンバレーの名門VC、クライナー・パーキンズ・コーフィールド&バイヤーズ(KPCB)の著
名パートナー、ジョン・ドーア氏が配る名刺には今、中国語でも名前が刷ってある。KPCBは昨
年、初の海外事務所を中国に開き、現地での投資拡大を急ぐ。インテルがインドで投資を加速するなど、ベンチャーぽっ興地としてアジア台頭が鮮明になりつつある。
小里氏が創業した二つ目の会社、テックウェルは〇六年にはナスダック上場を果たした。しかし
同氏は短期収益の優先や教育軽視の風潮が広がり、シリコンバレーは危機に直面すると警告する。「三つ目の起業ならアジアの都市に近い日本で」と言い切る。
第二、第三のシリコンバレーを生もうと、能力と野心にあふれる人材を大量生産する中国やインド。立ち止まっていれば本家も安泰ではない。 (シリコンバレー=村山恵一)