池田さん 暮らしの哲学より |
飲みながら、認識メモをつけていました。「Remark」またの名を「酔っ払い覚書」と名づけたそれは、今も手元に残っていますが、現在の認識の原形がそこにあります。
だから大勢で飲むのは嫌いだと私は言うのです。というか、端的に、それはもったいない。酒を飲み、自分の意識が変容していくのを静に観察する。もしくは味わう。ここにわざわざ酒をのむことの意義があるのであって、大勢ではとてもそんな集中はできない。皆さんご存知の通り、大勢の酒は必ずや散漫な大騒ぎをもって終る。
・・・十数年の酒暦を経て、私なりにひねり出した自己弁護です。最近は酒のおいしさ、その味が、しみじみわかるようになりました。これからが本当かもしれません。
(これを読んでいると、最後までお酒を楽しまれましたかと、お聴きしたくなります。)