みんな力 その6 |
みんな同じように知識にアクセスでき、みんなが同じ脳を共有化するなかで、どうやってコンピタンスをもち、どうやってプライオリティーを獲得するのか?みんなで同じ脳を使って同じ世界を共有するのであれば、差別化なんて意味がなくなる。
先にも少し触れたが、私はウェブのなかで、一番大切になっていくのは「レスペクト」であると思っている。それは、ビジネスを展開して利益がもとめられることにおいても、優先されるのは「レスペクト」であると思う。
自分は受身ではない。自分は参加していく。自分が作り上げていく。自分が主体だ。
固体という概念が無い世界だからこそ、「思い」「意識」が主体となって作られていく世界なのである。現実の肉体という限界を離れ、時間や場所という束縛から自由になり、「思い」が作り上げる網の目の構造の世界は、もしかしたら人間が自分の主体性やアイデンティティーを回復するために作り上げた場なのかもしれないと思うのである。自分の気落ちを中心にして、世の中を作り上げていくために作り上げた場なのであろう。
「私」が主役の場ができたのだ。