松井の考え方は凄いな! 日経新聞より |
野球は思い通りにいかないことの方が断然多い。いい結果が出なくても、我慢しなくちゃいけない。一番いい球をどこまで待てるか、そこが忍耐。いい投手がきたら、たとえいい打者がそろっていても、なかなか打てない。野球の鉄則です。
夢を実現するためには、まず好きなことを見つける。そして、好きなことを、好きでいつづけることが大切だと思う。例えば、プロ野球選手になりたいと思って野球部に人っても、上.卜関係が厳しかったり、指導者とあわなかったり、厳しい修行があったり、どこかで嫌になる要因が出てきたりする。それを乗り越えられるぐらい好きなものを見つけてほしい。それほど、好きなことなら、嫌なことも苦にならない。僕には野球しかない。今年は、それを再認識することができました。
僕は、野球は人生そのものだと思っています。何がチャンスになるか分からない。ケガをして、改めてそれをかみしめました。
逆境、つまりマイナスの時ほどプラスに転ずるチャンスということです。常にそれをイメージしていたから、気持ちがマイナスになることはなかった。苦しいと思ったことはなかった。
なんといっても印象深いのは九月十二日の復帰戦です。というか、今年のハイライトはあの瞬間だけでしょう。幸せな瞬間だった。スタンディングオベーションを受けた時、自分がいかニューヨークで愛されているかを肌で感じた。ケガというマイナスなことがあったけれど、周りの人から
の愛情というものを感じることができた一年だった。
最初に夢と言いましたが、チームが勝つというのは実は夢じゃなくて、毎年の目標です。今の夢となると難しいですね。うーーー。一人でも多くの人に、野球で感動を与えることでしょうね。野球というスポーツを通して、人が、どれほど感動できるということを身をもって示したい。
いじめって、カッコ悪いよね。
大げさかもしれませんが、野球によって、例えばいじめがなくなったりだとか、社会までよくなるというか、それぐらいの影響力を持てたら何も言うことはない。社会全体を変えるなんてとても無理だけれど、少しでも影響を与えられたら。それが一番の夢といえば夢なのかもしれない。