美しい日本の危機 日経新聞より |
先見の明のある、Jリーグ千葉GM祖母井さんのコラムからです。
私は健康管理のために週2回約1時間、散歩することにしているが、そのコースである海岸線にもペットボトルや使用済みの釣り糸、釣り針が散乱している。今、日本は、人が無意識のうちに捨てたゴミでいっぱいだ。
また10年ほど前に来日したオランダの友人が、学校の土のグラウンドを一生懸命に整備する注徒たちを見て感激したことがある。日本人が当たり前にやっていることが外国の人々から見れば、特別なこともあるのだ。
学校に限らず、みんなで使う公共施設を大切にし、美しく保とうとする精神も立派な日本文化だと。 しかし、最近では、この日本の素晴らしさをどれくらいの日本人が理解しているだろうか。
無意識に行われるたばこやペットボトルのポイ捨て。後始末する人間に対する一片の想像力も無い、そんな行為が当たり前のように繰り返され続けるなら、やがてはこの素晴らしい文化も消えてしまうのだろう。