読んでない本の紹介 サバイバル登山家 |
「生命体としてなまなましく生きたい」から、食料も燃料もテントも持たず、ケモノのように一人で奥深い山へ分け入る。南アルプスや日高山脈では岩魚や山菜で食いつなぎ、冬の黒部では豪雪と格闘し、大自然のなかで生き残る手応えをつかんでいく。「自然に対してフェアに」という真摯な登山思想と、ユニークな山行記が躍動する、鮮烈な山岳ノンフィクション。
「彼の本能むき出しのような行動のなかに、人が山に向かう理由とそのヒントが隠されている気がしてならない。(…)この本を読むと、人間もあくまで動物の一員であるというあたりまえの真実を、思い知らされるにちがいない」