金沢21世紀美術館 蓑 豊氏講演 結構面白かった |
26年間アメリカにいて、帰ってきて、美術館に驚いたのは、「あまりにも人がいない、家族できていない、子供がいない」ということである。
子供たちは、悲惨な事件に巻きこまれ、夏でも白い顔をしている、なんとか感動を味あわせたと思った。”感性、センス、本物の力”を見せたい。
金沢は現代美術にこだわり、市民の方と商店街の方も一緒に美術館作りを心がけた。伝統を無理やり押し付けるより、人が来ればあなたの商店街も賑わうでしょ!
集める現代美術は、遊べる作品を心がけた、子供たちは、きゃーキャーと大騒ぎしている。そして子供たちが宣伝してくれた。金沢市全部の小中学と教師を5000万円かけて招待した。
無料券2枚をつけて、今無料券の入場者は、7000人、何人の親、家族を連れてきてくれたでしょうか?
10歳、小学校4年生の頃が一番、この頃に美術館で感動を味わうと吸収が素晴らしい。
子供達には、本物を見せなければダメ、
1,2年生は集中力がないし、5,6年はそろそろ異性の方に興味が行ってしまう。
子供の頃に美術館に来ないと、感性を身につかない。文化があるから経済が発達する。センスを作るには、良い物、本物を子供の頃にみせないとダメ、子供ほどセンシティブが生き物はいない。
4000年前の化石でも、模造品ではダメ、本物を見せないとダメ。本物を見せることが、いかに感動を与えるか!
外国の人でも、子供でも、良い物はわかります、これは怖いほど通用します。わからないのは文化庁の役人だけ!(何回も色々な場面で言ってました)
良い物で勝負しないとダメなんです。プールの中に、人がいる!!
金沢美術館には、警備の人がいないそうです、親も子供も怒られないと思って、自由に遊べます。
1年目に156万人の方が入場しました、人口46万人の金沢にですよ!2年目も120万人ぐらいは入場するでしょう!
子供連れでも、お年よりでも、入っていて楽しい美術館、病院の変りに美術館を目指します。
この館長は、結構ユーモアたっぷりの方で、かしこで笑わせていました!
作品の中には、天井のない作品もあります。本当に、雪もふってくれば、雨も降ります。
お客さまが「まあ大変、この美術館雨漏りしている」と騒いでいるのを見ているのが楽しいそうです。
”情熱、パッションを持って”
なんだか、行ってみたいなります!
天王寺公園のカラオケ、ブルーテントの撤去についても、この方の尽力があったようです!
昭和16年生まれで、21年間アメリカで研究、美術館に携わっていたようです。
デルフトの話から、フェルメールもつながるのですね!