正直者ばかりバカをみる 池田清彦著 |
環境問題のことは、前の本でも言ってました。
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2017年 10月 04日
相変わらずの池田節ですが、最初に読んだ文庫の方が面白かったです。
地球温暖化のところは、正直、この方がこんなことをいうのかと疑問なんですけど・・・ 自分で調べてみるしかないですね! <抜書> ・養老孟司が以前から主張しているように、都市ではコントロール不可能なものは 許容をされないのである。「虫」はコントロールできないし、人の「 生老病死」もコントロールできない。こういったものは、なるべくなら脳裏から追い払いたい。毎日、豚肉、牛肉、鶏肉を食べている人でも、これらの動物が殺されるところを想像することはしないだろうし、牛一頭やるから、食っていいよと言われたら、途方にくれるだろう。 ・日本では、あたかも大麻が麻薬であるかのようないい方が流行っているが、大麻はそもそも麻薬ではないのである。・・・・・重大な事は、医療用大麻の有効性は実証されていないという発言だ。有効性は広く実証されており、だからこそアメリカの多くの州で合法化されているのである。日本の消費者庁が許可している特保(特定保健用食品)よりはるかに有効性は高い。 ・問題は、価値基準は告示によって異なり、あるいは時代により、文化により異なるので、絶対的な価値基準は存在しないことになる。 ・私がベーシックインカムに賛成するのは、特定の価値観を排除して、全ての人に等しく最低限必要なお金を寄付すると言う方式は、リバタリアニズムの理念に合致すると思うからだ。思想信条性別に関係なく、働き者にも怠け者にも、大金持ちにも貧乏人にも、等しく同じ金額のお金を給付するのは、極めてシンプルで、恣意的な運用の入る余地がない点で優れた制度なのだ。 ・社会的弱者になった原因は多岐に渡り、誰が親の社会的弱者であるかを判定する事は容易ではない。だから、寛容な社会では、結果的に社会的弱者になってしまった人には、公的な援助を与えようと言うことになるわけだ。最近公的な援助受けている社会的弱者に対するバッシングがよく見られるようになってきたのは、世界が寛容でなくなってきた証拠である。 ・日本のマスコミが政権を追求しないのは、マスコミの中枢にいる人も落ちこぼれたマジョリティーではなく、政権とぐるになっている成功したマイノリティーだからである。日本のマスコミの多くは腐っているので、日本のトランプ・安倍晋三の批判はしないようである。貧乏になっていくマジョリティーの本当の敵は、税金を湯水のように軍事につぎ込んでいる安倍政権なのだけれども、大方の国民は騙されて、さらに貧乏になっていくのだろうね。自業自得かもしれんしれねぇなぁ。 ・確かに、ここ100年で地球の平均気温は約摂氏0.7度上昇したが、21世紀に入り平均気温は全く上昇していないのだ。CO2の排出量は21世紀に入っても増え続けているのだから、CO2が温暖化の原因だと思う節がおかしいのは素人でもわかる。(本当だろうか) ・そのうちCO2の馬鹿騒ぎが収まれば、生態系の中の窒素が多すぎて問題だと言う奴がきっと出てくると思う。確かに窒素が増えて土壌や水系を富栄養化して、赤潮が増えたといったことは事実であるが、農薬の過剰散布や、メガソーラーの過剰設置といった自然環境破壊に比べれば、大した問題ではないと思う。CO2の増大等はさらに瑣末な問題に過ぎない。 ・(農耕時代になって)余分に働けば収穫量が増えるため、たくさん働くのは善であるとのイデオロギーはここから胚胎したのだ。人々はたくさん働くようになったが、結果的に働いて得た余剰な食べ物は人口を増やし、増えた人口を養うためにさらに働かざるをえなくなり、挙句は権力者に収奪されて、一般の人々は狩猟採集民の時代よりはるかに不幸になったと言うのだ。 ・原発を推進している金持ち連中は、短期的な利権のために国民の命を犠牲にして、いざとなれば日本を見捨ててどこかに逃げたつもりかもしれないが、安倍自民党に騙されている国実はかわいそうだ。まぁ国民もバカだから仕方がないんだけれどもね。 ・ 二つの藻類を組み合わせて、オイル生産と下水処理の両方を同時に行う夢のような話だが、実用性化はまだ先のようだ。 ・全くエコでない風力と太陽光。結局のところ、現時点では、石炭と、天然ガスの火力発電が最も合理的かつ安全な発電装置なのである。しかしこの2つの資源は日本には乏しい。兵糧攻めに合わないためにも、なるべくすべての外国とうまく付き合ったほうがいい。その上で、地熱発電の効率化、藻類からのオイル生産技術の革新、メタンハイドレードの実用化などを目指すべきだ。 ・高齢男性に多い前立腺がんは放置しておいても、転移しないものが多く、この場合一番体に優しい治療法(?)は放置療法である。身体の中にがんを抱えているのは気持ちが悪いと言う人も多く、これらの人は何らかの積極的な治療法を選択することが多いだろう。 ・私に反論したつもりになっているが、時を含まない名によって指示される同一性は、たとえ原子といえども自然界には存在しないと言う、私の理論の確信が理解できなかったのであろう、名によって指示される同一性(概念)は存在するが、自然の中には依存せず、人々の頭の中にしか存在しないものなのだ。 ・ 「あなたの言うことが理解できないが、私に危害を加えない限り、共存するのに吝かではないよ」という態度こそ、紛争や戦争を起こさない最も効果的な方法だと思う。むやみに共感して付和雷同することの真逆の能力だ。山極寿一がゴリラの群れを観察し始めた頃、警戒していたシルバーバックが突進してきて胸ぐら殴られたことがあるという。・・・・これを境にゴリラの群れは山極さんを受け入れてくれたという。ゴリラが山極さんのことを理解できるわけがないから、よくわからないやつだけれども、危害を加えないなら共存してもいいよ、ということなのだろう。 ・ゴリラは人を超えていると山際さんが言う。「われわれは動物をペットにしますが、ゴリラは人間をペットにできる心の深さを持っていると思うんです」。人間は争いの嫌いなゴリラのようにどうしたらなれるのだろうか。共感しなくても他者を受け入れる心の広さを見習うべきだろうね。 ・(今後は)モデルに憧れてメタボになる人が後を絶たないと言う理由で、デブモデル禁止と言う法律ができるかかもしれない。現代は、多くの人が、健康、安全、環境を、なにがなんでも守らなければならないという馬鹿げた考えに取り付かれている時代なのだろう。これも文化の専制だ。 ・今は自分の病状をネットで調べて、どんな抗生物質が効く日がわかるのだから、批判してくれれば、むやみに時間のかかる医療機関に行く必要は無いのだけれどもね。これも厚生労働省と医者の意見だ。 ・(酒が)のどに沁みてむちゃくちゃ痛い。何が悲しくて、こんなに痛い思いをしながら、酒を飲まなきゃねいけないのだ、と思う人は、酒飲みの心がわかっていない。痛いくらいで酒飲むのをやめてたまるか、というのが酒飲みのやせ我慢哲学である。馬鹿じゃなかろうか、と自分でも思うけれど、個人は馬鹿なことをしても良いのである。どうせ死ぬのだ。生涯一度も馬鹿なことをしないで立ち回って、何の人生だ。沖縄で、米軍が日本政府に逆らって失敗の抵抗をこころみている人たちが、粋に見えてくるのはやせ我慢のせいなのだ。それに対し、政府へべったりの言説を吐く人たちの何と野暮なことか。 ・体の異常が起きたときに、真っ先に疑うべきは、初めての薬を使った、あるいは初めての食べ物を食べた、といった新規の体験である。 ・朝起きてトイレに行って、再びベッドに潜り込んでまどろんでいる時が、今の私にとっては至福の時である。寝るのが楽しいと言うことが、永眠しても別に怖くないってことだよね。そんなことを考えるのは、そろそろあの世が近づいてきた証拠だな。 ・内田樹は、自民党の改憲草案は、日本国憲法の基本的人権をほぼほとんどすべて制約すべく書いて書かれているが、居住・移転及び職業選択の自由についてだけは、日本国憲法にあった「何人も、公共の福祉に反しない限り」と言う但し書きがなく、単に「何人も、居住・移転及び職業選択の自由を有する」になっていると述べていた。安倍政権は、国民をグローバルキャピタリズム最適化のための駒にしようと考えていることがよくわかるエピソードである。 ・現在の日本の資産総額ビックツーは柳井、孫、だが、これらの人は安倍政権になって資産を2ー3倍に増やしている。一方で市井の人々の生活はむしろ苦しくなっている。政府の政策が、富裕層を潤すことだけで終わって、貧乏人にまで回ってこなかったのである。普通の人はそんなことを知らないから、自分の収入が増えないのは単に景気が悪いからだと思っている。 ・もはや、国民国家という統合形態は構造疲労を起こし、使い物にならなくなりつつある現在、さらに、ローカルな、小さな国家と言うよりも自治組織を作って、グローバルキャピタリズムに支配されないで、金はなくとも優雅に暮らしたいと言う人々が増えてきそうな気がする。 ・民主主義を標榜する国家でも、政治的にメジャーな集団が、多数決でマイナーな集団の意思を抑圧することは普通に行われる。なぜ権力者は、領土拡張主義に走るのか。なるべくたくさんの人々を自らの支配下におきたいとの欲望があるのか。…いずれにしても、このようなバイアスがかかるため、一民族一国家と言う国民国家の理念は簡単には実現しないことが普通である。 ・沖縄県民が独立の意思を示した時、民主主義を標榜する限り、これらこれをプッシュする論理的な根拠は無い。日本本土の国民にとって、沖縄を日本国につなぎ止めておくことに地政学的な大きなメリットがあるのであれば、沖縄県民の意思をもう少し尊重したほうがいいと思う。 ・一つは先に述べたように、沖縄をあまりいじめると独立の機運が起きかねないこと。一つはあまりに国粋主義的な感情を煽ると、安倍政権を支えている右翼が反米的になる可能性があること。一つは独裁色の強い憲法の解約を行うと、アメリカが民主主義の理念を共有する同盟国とみなさなくなる恐れがあることだ。さらに付言すれば、安倍政権とは関わりなく、トランプに代表されるようなアメリカの一国主義的な政策が現実になった時、アメリカは日本から軍事基地を引き上げてしまうかもしれない。 他にも随分、読んでました(笑) 他にもありますが、このへんで・・・ 環境問題のことは、前の本でも言ってました。
by nandemokoukisin
| 2017-10-04 20:25
| 読書ヒストリー
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