本:病は気からを科学する ジョー・マーチャント他著 面白い! |
その気を使って、病気を治療し、薬を減らし、心の治療力を活かしましょう!
まず、「気から」ということでしょうが、驚いたのが、プラシーボ効果
偽薬を有効な薬だと信じて効くというのは、まだ、理解出来ますが、有効成分が入っていないと分かっていても、効くというから驚きます。
疲労というのは、運動で身体が疲れて、乳酸がたまり、感じるのかと思っていましたが、全ては脳が制御をかけている、それも安全を見越して信号を送っている、限界まで挑戦するなら、脳を信じるな!
マラソン、水を取らないリスクより、とり過ぎのリスクの方が大きいとの示唆、何故、こんなことが?これはスポーツ飲料を増大をはかる飲料会社の企みである。
医学業界でまかり通っているのは、薬品会社の論理、とにかく薬品売り上げ増大が第一目的、そのための臨床試験の資金提供は、米国では4分の3以上になっているという
従って、薬の量を減らす、薬を使わない研究には、当然のごとく、薬品会社からの資金援助は得られないということです。
<抜書>
・心に治癒力があるいは健康を維持する力があるかも知れないという考えに対する根深い偏見が広く蔓延していることだ。
一つ目のしょうがいは、研究に対する資金提供のあり方で、米国の臨床試験の四分の三以上の資金を提供しているのは、製薬会社だ!
・現在私たちが直面しているのは、最大の脅威は、薬で簡単に直せる急性の感染症ではなく、薬がほとんど効かない慢性のストレス性の病気だ
・私の望みは、本書がマインドボディー療法に対する先入観のいくらかでも打開すること。
薬の依存を強めていくよりも、健康対策に心を取り入れた方が、実は科学的で、根拠に基づく治療法と気づいてもらうことだ。
・体と心は絶対に調和しながら進化し、あまりに完璧に結合しているため、片方から切り離し、別なものとみなすことはできないと言うものだ。
・人間は自分でこうありたいと思うほど、常に、客観的で合理的ではないということだ。
・測定できる物質的なものに集中するあまり、心の持つ実体のない効果を二の次にしてしまったのだ。
・「もうすぐ病気が良くなる」と単純に信じること。その思いに治癒力があるのではないか。
・音楽からセックスまで、生活のあらゆる側面にプラセボ効果が存在すると考えている。
・彼は言う「どんな場面でも重要なのは心理的要素」である。
・つまり、「薬を投与された」知っていなければ、役にたたないことだ。
・<正直に伝えるプラセボ>にも効果があることを示している。
・薬を飲む儀式を作ることだ。医師と患者のやり取りの重要性だ。
・免疫抑制プラセボ効果
・2002年のボストンマラソンで、参加者の13%が水中毒に悩み、その結果一人のランナーが亡くなったからのことだ。多数のマラソンランナーが倒れる事象を調査した。その結果は、原因は誰もが考える脱水状態ではなく、逆だった。
・年間の売り上げが数億ドルの米国スポーツドリンク業界との衝突から私が学んだことは、医学は業界の利益ためなら、簡単に屈してしまうこと。
・疲労感とは、脳より中枢性に強いられたものという考えだった。「身体能力の限界を決定するのは、心臓や肺や筋肉ではなく脳だ」。脳がどれだけ過保護なのか分かるだろう。「自分の感覚も、脳が伝えてくるものも信じる必要はない」とノークスは言う。
・どんなにきつく感じても、もっと続け、もっとうまくなることもできる。
・脳が伝えてくることを信じる必要はない
・外科医は、手術するようにプログラムされている
・外科医が対応を間違えれば、何かが取り除かれてしまう。残念ながら、これが問題を悪化されることが多い。「それが世界中で堂々と行われている」
・従来の治療に催眠術を加えることで、幅広い疾患における慢性及び急性の痛みが著しく軽減されることが示唆されている。
・医療費が下がれば、自社の利益は下がるからだ
・仮想現実は、医学界の態度に変化を起こすほど強力なものになるかもしれない。
・適切な声かけには、積極的な医学介入にとってかわり、体に起きる結果を変えるほどの力がある。
・末期ガン患者が繰り返し化学療法を受けるのは、「治療と希望を同一視してしまうのです」
・失敗から学び、未来のことを考える能力がある。だが、それは、常に心配ごとを考えていることである、
・さらに長期的な健康状態を考えれば、挑戦的な反応は非常に有益なものになり、一方、脅威に対する反応は、ますます、有害なものになるようだ。
・朝、出勤の準備をしながら、その日に起こりそうな問題に飲み込まれていれば、お茶の安らぐ温かさにも、ラジオから聞こえてくる素晴らしい歌にも、わが子の微笑にも気づけない。
「人はいつも大切な瞬間を逃しながら、人生を過ごしているのかもしれません」
・思考が浮かんでも、それに左右される必要はありません。
・それは一時的な状態ではなく、瞑想は脳の物理的構造を変えることを明らかにするには、十分だった。瞑想も新しい脳細胞を作り出すということだ。
・「私にとって、宇宙とは、人のつながり、人の言葉のやり取りなの」と彼女が訴える。それを失い初めているなら、死につつあるということよ。
・温かい人間関係を築き、豊かな社会生活を営み、自分は集団に属していると感じる人たちは、「病気にならず、長生きします」
・老化のプラス面とは、人生を積み重ねてきた知恵と知識のことです。けれども、それを社会に還元する手段がないんです。
・外観はどんなに違っていても、だれもが、自分で幸せになりたいと思っている生き物にすぎない。
・製薬会社は、多くの患者をそのシステムに大きく依存させてきました。
・バイオエレクトロニクス、人は化学薬品による病気の治療から離れ、電気信号による治療を始めつつあると主張する。
・私がHIVになったのは、それが、存在目的だからです。私に求められているのは、それがどういうものか理解すること、そうすれば、違うレベルからコミュ二ティーを支援し、社会に変化を起こせるから。
・心の治癒力を利用するのに、根拠や理性的な思考を捨て去る必要はもうない。そこには、科学が存在するからだ。
・病例?、うつ病、IBSなどの症例においては、自分でプラセボを使用することで、市販薬と同じような、効果があり、さらに依存症など不快な副作用を経験しなくて済む
・人々が薬を投与され過ぎているのは、確かだろう。まず、取りかかるべきは、長期間薬物治療を受ける傾向のある病気と病みやうつ病など、薬にプラセボ効果を超える効力がほとんどない病気だ。まず、プラセボでの治療を試し、必要なら実薬を使えばいいと思う。
・高い目標を持っていれば、個人的な幸せが、脅かされても、感じるストレスは少なくて済むという。
こんな経験もあるので、余計に、製薬会社の陰謀(笑)が気になります。
クスリにたよりたくない!