フランス人は年をとるほど美しい ドラ・トーザン著 |
耳の痛いことが多々、自分を大切にするというのが、根本的な違いかな?
「自由に生きる、自分らしく生きる」を頑なに守って生きようとする国民性なのか!
・自由に生きる。自分らしく生きる。我慢しない。わがままになる。いつまでも女であり続ける。美味しいものを食べる。アムール(愛)を忘れない。たったこれだけ。これらをすべて諦めなくていい、手放さなくていいのです。今から、いえ、これからもずっと自分のやりたいことをやる。それが正しい年の取り方。
・フランス語に、envie(オンヴィ やりたいこと)とen vie(オンヴィ 生きている)という単語がありますが、この2つは発音がまったく同じです。「やりたいこと」と「生きている」が同じ発音というのはすごく興味深い。やはり好きなことを存分に楽しむというのは、今を生きることにつながるのです。
・他の誰でもない、愛すべき自分の人生を、自分らしく楽しんで!
・年を重ねて経験を積むと、知恵がつきます。智恵がつくほど生きるのがラクになり、楽しくなります。
・意地悪なことを言われても「どうでもいいわ〜」「あら、そう?」とさらりと流せるようになる。怒るでも反論するでも落ち込むでもなく、いつしか笑って切り返せる自分がいました。
・私のいうわがままは、自己中心的な振る舞いではなく、自分らしく生きるための、ちょっとした自己主張の方法。一人の人間として、「何がしたいのか」「どう生きたいのか」を考えます。それがはっきりしているからわがままを言える。
・皆さんは、自分が好きですか?私は、「大好き」と即答できます。なぜなら自分の好きな生き方をしているから。
・自分の好きな生き方をしたいのに、できないという人がいます。でも家族が反対するから、子供がいるからできないと言い訳しているのは自分自身じゃないかしら。自分で勝手に壁を作って最初からできないと決めつけているだけ。
・幸福の最大の秘訣は、自分自身とうまく付き合うこと。ーフォントネル
・「うらやましい」より「憧れ」を
フランス人がうらやましいなんていいません。なぜなら本当にうらやましいなんて思わないから。彼女は美人、彼女はお金持ち、彼女は結婚している。ただそれだけです。他人が美人だろうが、お金持ちだろうが、関係ないのです。
・「うらやましい」を連発していたら、たちまち自信がなくなり、幸せから遠ざかってしまいそうです。
・幸せだから、人に幸せを与えられる
まず、自分が幸せになる。フランス人は、この大切さをよく分かっています。
自分が幸せで心のゆとりがあって、初めて他の人を幸せにできるのです。だから、遠慮せずに、まずは自分が幸せになりましょう。
・たとえわがままと言われようと、我慢せずに自分の幸せを追求していいのです。パートナーがいいようが、子供がいようが、趣味でも仕事でも自分がやりたいと思ったことをやってみればいいのです。
・経験が多いほど、美しく年をとらせてくれる。その経験を与えてくれるのは、他でもない好奇心。好奇心が素晴らしい経験をプレゼントしてくれます。
・日本のほうが一人で楽しめるバーやカフェがたくさんあります。そのメリットを享受して、1人の時間を活用するのもありだと思います。
・フランス人はファッションが大好き。興味もあるし、おしゃれするのは男女問わず当たり前。だからフランス人は、素晴らしいデザイナーを尊敬していますが、だからといって買うわけでは無いのです。何よりも重視しているのは、その人に似合うおしゃれをしているかどうか。
・愛は形にこだわらない。フランスでは、法的にも「パックス」と言う、いわゆる事実婚が認められているから。婚姻制度同等にパートナーと子供が育てられる環境が整っていて、この制度を利用している人がとても多いのです。仕事と子育てが両立できるさまざまな支援もあります。育児休暇を取らずに仕事を続ける人には、ベビーシッターや保育ママの援助があります。政府の援助は、あらゆるケースが想定されていて、それはヨーロッパで一番手厚いといわれています。結婚に縛られない生き方ができるので、自立した者同士、自由に愛し合います。
・クロワッサンは週末、ベッドの上で、フランス人は、平日はバゲットで済ませ、クロワッサンは休日のスペシャルな楽しみに取っておきます。
・食べた量と太ることが比例しないと思っています。それは、食事は時間をかけてゆっくり食べること。フランス人のディナーは最低でも2時間以上かけるなど、贅沢な時間の使い方をしています。
・ホームパーティーといっても、ごくシンプル。フランスではお金をかけないというのもポイント。オリーブや夏、フロマージュ、バゲットがあれば、それで幸せ。あと、さらにやばて、ピクルスかしら。まだ食べられるようならさっとパスタを今けばいい。成り行きで楽しむ、しなやかさも必要。
・役割を演じ続けるとじぶんが薄れる。兄弟を紹介するとき、フランス語では「私の姉妹」「私の兄弟」などと紹介します。日本人が姉なのか妹なのか明確にしたがるのは、役割を演じる必要があるからだとおもいます。
・休暇取れないのではなく、取らないだけ。とれたいだけ。休んでしまえばいいのです。バカンスは何も南の島に行かなくてもいい、家にずっといる1週間でもいいのです。
・休暇をとったらシゴトが滞る。だから取らないという人もいます。フランスの労働時間はとても短いですが、生産性は世界で2番目。でも、長時間労働が当たり前の日本の生産性は低いのです。長時間労働が生産性をさげるという事実は世界的な問題となっています。
・フランス人はカップルで買い物はしない。蚤の市は観光スポットとしても人気ですが、フランス人も当たり前のように利用します。なぜって?フランス人はお金を使うことに、意味を見出せないから。「大量生産」「大量消費」が豊かさとは考えないのです。それだけではありません、お金のために自分の人生を犠牲にして働くこともしません。お金がなくても幸せに生きていけるとしているからです。
・日本人は本当に買い物が好きなんだなぁと思います。フランスでは休日はお店が休みなので、買い物ができない。何のために、わざわざせっかくの休みに、お金を使うためだけに過ごすのか、本当に不思議でした。
・フランス人は年齢を全く気にしないので、何歳であろうと自分のやりたいことをやります。同年代だけで集まる習慣もありません。パーティーに年齢制限なんてないから、年上でも年下でも誰といってもオーケー。年齢、年代に縛られた生き方をしていたら、世間の目を気にした生き方に偏ることになり、自分らしさは影を潜めてしまうのではないでしょうか。私から見ると、とてにも生きにくいように感じます。
・年齢は意識しない。年齢は関係ない。自分自身が年齢から自由になるという意識を持つことが、自分らしくいきる第一歩です。
・人生を楽しむとは、「美味しいものを食べること」、「旅すること、恋すること」、そして、明日ではなく今を大切にすること。