もたない、すてない、ためこまない。身の丈生活 アズマカナコ |
わたしの主義(実践は別)に合っているし、有益で意外に面白い本だと思います。
誰でもが、今すぐできるわけではないけれど、たとえ冷蔵庫がなくても、そんなには、困らないよと教えてくれているようです。得たものがあれば、失うことがあるというのは、真実なのかな!
<抜き書き>
・我が家には、どこの家にもあるのが当たり前だと言われるものがありません。とえば、エアコンがありません。掃除機や電子レンジもありません。冷蔵庫や洗濯機もありません。
・また、家の中に専用の洗剤はありません。台所やトイレ、風呂場などの汚れを落とすのは、固形石鹸一つで十分です。
・我が家の中で循環しているから、ひとつも生ゴミは出ません
・他人と同じことができない代わりに、他人とは違う個性に気づくことができました。これでいいんだと思えるようになって、自分の障害や欠点とも上手く付き合えるようになったのです。
・必要以上に持ちすぎない。今あるものを大事にする。服に限らず、ものでもお金でも人間関係でも、そういう付き合いができればいいなと思っています。
・こうして衣類の手入れをして大事に生きるために、1つ大事なことがあります。それは、自分にとって少し高いと思うものを選ぶこと。
・高性能と言われるものよりも、手ぬぐいのようなごくシンプルで単純なもののほうが、実は使い道が多くて、長く使えるのではないでしょうか。将来も長く残っていくのは、手ぬぐいのような単純なもののようものの気がします。
・山登りの一番の収穫は、「なければ、あるもので間に合わせればいい」と言うことを学べたことでした。
・具だくさんの味噌汁とご飯と漬け物。これが我が家の手抜きの食卓。
・我が家には、数年前から冷蔵庫がありません。冷蔵庫があった頃は、いつも庫内の使いかけの食材や賞味期限の近いもの気にして、献立を考えていました。今は、その日に食べたいものを買い、食べることができます。毎日の食事作りや買い物のストレスが減りました。冷蔵庫を手放した一番の収穫はありすぎることの不便さに気付けたことでした。
・新しいことを始めたり、人と違うやり方をしようとするとき、たいてい周りから反対や否定をされるものです。私もさんざん「無理」「できるはずがない」「続かない」と言われました。でも、他人が「こうあるべき」と言うことや世間の常識が、自分に当てはまるかどうかはわかりません。
・トマトもきゅうりもスイカも常温で食べます。なれると、常温の方が食べやすいし、素材の味もより分かるようになりました。(そうだ、常温で美味しいビールもあるのだ)
・今では、ビールも買ってきてすぐ飲まず、常温に近い温度で飲んでます。
・できれば失敗はしたくないけれど、失敗は悪いことばかりではないと思います。たとえ失敗をしても、そこから何かを発見して、次に役立てることができれば、自分にとってプラスになるからです。
・今はいかに楽に、手っ取り早く習得できるかが求められがちですが、本当の生きていく力は、経験をして、自分で試行錯誤して身につけていくものだと感じています。
・あらかじめ収納する量を決めて、そこに入る量だけしか持たない
・薬を飲んでも飲まなくても病気が治るということ。もちろん、病気の程度や種類にもよると思いますが、薬を飲まずに病気を治してみると、自分にも「免疫力」という病気を治す力が備わっていることが実感できました。
・私が節約するのは、お金をためることが一番の目的ではなくて、自分が価値あると思うことにお金を使いたいから。だから、つらいとか苦しいという感覚はありません。
・一緒に生活をしていると、相手になんでやってくれないんだろう、もっと、してくれればいいのにと思うこともあります。でも、一方的に要求を押し付けても、なかなかうまくはいきません。
・近年、私たちが求めてきた快適で豊かな生活は、弊害を伴うことに、多くの人が気づき始めたように思います。この先もずっとこのような生活を続けていくの事は難しいのではないでしょうか。