いわせてもらおう 朝日新聞より 7/18 |
「粗茶ですがどうぞ……」。見ていた孫娘(3)は「なんでそちゃなの」。問われた妻は
「お客様には『そ』をつけるのよ」。そこへ我が家の飼いネコがやって来た。「かわいいネコちゃんね」という客人に、孫娘がすまし顔で言った。「そネコです」
(長野県南木曽町・おどろいた粗爺・79歳)
◎もの忘れ
加齢のせいか、前にも聞いた話を、初めてのように話す友達が増えた。さも初めて聞いたかのように「へぇ、そうなんや」と返事しているけれど、「ひょっとして、私も?」。不安になって「前にも言ったかもしれないけど:・上と、前置きしてから話すようになりました。
(兵庫県三木市・言ったことは忘れます・72歳)
◎充電中
孫娘(10)は、進んでお手伝いする良い子。ところがその日は、「お片付けして」と言ってもしないので、「どうしたの?」と聞いた。そうしたらなんと、「今、充電してるとこ」だったんですって。
(大阪府寝屋川市・それは失礼しました・67歳)
◎楽しい聞き間違い
孫娘(2)が外を見ながら「かれし、いないよ〜」と言った。「まだ、早いよ」と笑った私は、はたと思い出した。そういえば彼女、この間はカラスがいるのを見て驚いていたっけ。とんだ聞き間違いに、みんな大笑いでした。
(横浜市・彼氏はカラスでした・64歳)
◎誰に言った?
米粒を置いた塀の上に、3羽のスズメが来て食べ散らかしていた。それを見て「こぼさないで食べなさい」と言ったら、隣の夫(75)がテーブルの下をのぞき込んだ。「スズメに言ったのよ、私」
(宇都宮市・相棒はお行儀が悪い・72歳)