年寄りの集まりは、嫌だね・・・と老年性症候群という本 |
そんなに、関心があるのだろうか・・・
ああだ、こうだと、
いい病院紹介してくださいとか、こんな先生はダメだねとか、
内海先生が指摘いる通り、健康を願う気持ちがあるから収まらない!!
いい加減、嫌になったので、「きょうの集まりは、なんの集まり、カラオケじゃなかったけ」と提案しました(笑)
今、老年性症候群を読んでます。
・高齢患者さんが闇雲に多くの医療機関を受診し、検査や治療をたくさん受けた結果、検査中の事故や薬の副作用をなどに悩まされるといった、医療からの弊害を受けている事例は本当に多いのです。・・・受診している医療機関が多すぎて医療を適切に受けていないという、別の意味での「医療難民化」が進行しているのです。
・残りの時間が限られた虚弱な患者さんに、「また歩けるようになるよう頑張りましょう!」と耳に心地よい言葉をかけて、効果に乏しく副作用のある薬や苦痛を伴うリハビリ、健康的かもしれませんが快適度の低い生活を強要することの意味を考えます。
・歩けるようになったら・・・ではなく、車椅子を上手に使いながら今望むところへ行き、したいことを積極的にさせてあげるというのはいかがでしょうか
・高齢者の興味や価値観、嗜好、趣味はあまりにも多彩です。
・老年期うつー実は知らざれる国民老年病
・特定の検査や診療科受診により画期的に診断や治療ができないのは、それが多くの原因が積み重なって出現する老年性症候群であるゆえんなのです。
・高齢者の排尿の問題も加齢にともなう多くの変化が関与する老年性症候群です。
・そして私はある意味、老衰とは不治でゆっくり進行し死に至る病とも思っています。嚥下障害や食欲低下、食事への興味の喪失は老衰という不治で進行性の病気の終末期の症状と考えることはできないでしょうか。・・・「食べられなくなったら生存できない」という自然の掟を人間に適用することは一考に値するかもしれません。
・本来多くの恩恵をもたらしてくれるはずの医療行為は、その半面、特に虚弱な高齢患者さんには有害作用をもたらしやすいのです。その最たるものである入院加療は、その恩恵を受けるために大きなリスクを冒す「諸刃の剣」であることを理解すべきです。
・これまでの「より長く生きる」から「より良く生きる」への発想の転換が必要なのだと思います。
・必要最小限の薬をシンプルに服用する。
・日本には国民皆保険制度があり、少ない自己負担とフリーアクセスで医療が受けられるというとても大きな長所がある一方で、国民がその安い医療になれてしまって、その中身を十分吟味しなくなっている弊害があると、日米両国の医療を経験した私は思っています。
・私は患者さんの窓口負担の増加という万人に嫌われる施策が、今後の日本の医療を変えるような気がしています。・・・コスト意識が高まり、「今受けている医療は、これだけお金が払う価値があるのか」と疑問を持ち始めるはずです。
・超高齢化社会の真っ只中にいる日本の医療には、虚弱な、人生の大先輩方が多くの病気や障害、悩みを抱えながらも、より長くより良く生きることができるようにサポートし、幸福に満たされた人生の最終章を送れるように演出するミッションがあると思います。