読書 花を売らない花売り娘 感動を売る、ビジネス人生のあり方 |
モノを売るのではなく、感動を売る、ビジネス人生のあり方
本の題名になっている「花を売らない花売り娘」の例は、
・人は花が欲しくて花を買いに来るわけではない。顧客が、花が欲しいわけではないとすれば、店員は、どう対応すべきなのでしょうか。単に欲しい花は何かと問うたり、流行りの花を紹介すればいいというものでもなさそうです。
肝心なことは、なぜ花を買いに来たのかを知ることです。抱いている願望や夢は、何なのか?抱えている悩みや課題は、どんなものなのか。まずは顧客の思いを理解することが大切です。花屋は、花を売るのが仕事ではないとすれば、
①見舞いという優しさを売る②出窓に飾る自分らしさを売る③一生に一度の真剣な愛を売る。…そういうことを売るのが花屋の仕事である。花屋はライフシーンプロデューサーである。
生命保険の場合も紹介されています。
・生保レディーは愛の宣教師、死を語っても契約はとれない。
生きることは愛すること、それがわたしの生命保険の定義です。「生は愛なり、愛は生なり」それを具体的は形にした商品、それが生命保険と思いたいのです。顧客が自分自身では、見返りがないのに、毎月命をかけて支払い続け、自分の死後にやっと手に入れる商品、それが愛の証といえないでしょうか。ちなみに生命保険が生まれたイギリスでは、生保のことを“ラストラブレター”とも呼ぶそうです。
(この表現は知らなかったけど、面白い)
・切れば血が出る(ちょっと物騒ですが)生身のマーケティングとは、
ハイテクに対してハイタッチとは、心の触れ合いのことです。心をこめて紡ぎ出した私の言葉たちがビジネスマン、ビジネスウーマンの役を演じながら、かけがえのない人生を旅している生身のあなたの心に一つでもキラキラと、一つでもわくわくと、元気と勇気が、与えられれば、たいへん嬉しく思います。
・商品の定義は自社で、何を製造しているかによってではなく、顧客が何を欲しているかによって定義されなければならない。
なぜなら、商品とは人が購入する品物ではなく、人が自分たちの問題を解決するためか、人が自分たちの願望達成するための道具だからである。
(たとえとして)人はカメラが欲しかったのではなく、思い出が欲しかったと。
・自分の感動人生のためにビジネスはある。人生とは自分らしさを追及する旅であり、自己実現のプロセスです。
現代仕事人の資質やあり方
1.熱き血潮のアンビションを持て、
2.右脳重視のアジャイル(俊敏な)人間であれ
3.プロのゼネラリストを目指せ、の三点です。
・誇り高く、感性のままに、
好奇心、直感、熱情、こだわり、そして冒険。戦略はシンプルでいいし、行儀作法や理論武装は後でいい。現代はそんなアジャイルな時代だと思うのです。
神に通じるほどの人の叡智と愛情の力で、私の生命は今生かされているわけです。これからはもっと多くのことに思いを馳せ、私なりに感じつつ、もっと多くの人々に深い感謝を捧げ、そして私なりに、慈しみつつ、この新しい命を大切に生きてきたいと思うのです。面白半分でなく、面白全部で行きよう!
軽そうな本でしたが、共感できる、熱い血潮の本でした。
“人生は創造と感動”だそうです、頑張ろう!!