被災地700㌔を巡礼の地に |
国土交通省が東日本大震災の被災地で復興祈念公園の建設検討をはじめた。被災地全体を包括した計画が必要ではないか。そこで、全地域を「巡礼地」として一体で整備することを提案したい。亡くなった方々の鎮魂と、震災からの復興を感じる場とするのである。
被災地の巡礼ルートでは、各拠点(礼所)にお寺の代わりに上れる祈念塔を建造する。参考になるのは、福島県会津若松市にある会津さざえ堂だ。国の重要文化財にも指定されている施設で、らせん状のスロープを上り、お参りして下ってくる、世界的にも珍しい祈りの塔だ。
祈念塔は、被災地の方々だけではなく、他の地域から訪れた人も上れるようにする。そこから、被災他の状況を見渡し、復興の様子を眺めるのである。塔の足元に被災地700㌔を巡礼の地には、亡くなった方々を鎮魂するための静かな祈りの場を設ける。被災の事実を後世に伝える博物館もつくりたい。食事、休憩の場所も確保し、その地の産物や産業を知る場所の機能も持たせたい。
要は、鎮魂、復興への祈り、未来への希望を感じられる場とする。塔の周辺に緑が豊かなオープンスペースを設けてもいいだろう。そこで毎年3月11日に祈念祭を催すことができれば、ますます理想的だ。
巡礼というからには、徒歩でも回れるように、車道にくわえて遊歩道も整備する。700㌔の一部でも自力で歩けば、困難を乗り切る力を養う機会にもなるだろう。実現したあかつきには、小学生や中学生の遠足や修学旅行はもちろん、多くの若者にも祈に触れて足を運んでほしい。東日本大震災について考え、亡くなられた方々の無念を思って祈りを捧げて、多くを学ぶ場となればいい。
祈念塔をつくる費用は、従来型の公共投資でなく民間を含めた柔軟な事業とすることで、できるだけ抑えたい。Iカ所に年間10万人が訪れて寄付金を納めれば、運営費も安くできる。
東日本大震災は世界に類がない大災害だった。被災地を「巡礼地」にして、日本の再建を世界中の人に知らせていこう。
なかなか、良いアイデアだ!各地で復興公園を作るのも大事ですが、巡礼の場として整備すれば、人も訪れ、被災地とつながることも出来る、簡素な施設の方が似合うはずである。
巡礼の場をつなぐ未知も整備出来るのではないだろうか、人の歩く道なら、大掛かりにしなくても済む、被災地同士の連結の場にもなり得ると思う。
地元の人は、どう思うだろうか・・・・