香川・清武育成…名将さらば セ大阪を率いるクルピ監督が日本を去る。 |
「サッカーは芸術。ただ勝つだけでは面白くない」というのが口癖。失点を恐れず、攻撃に人数をかける戦術は魅力的だった。
最も手腕を発揮したのが若手の育成だ。特に攻撃的MFの才能を見いだし、伸ばすことは秀逸だった。サブ組にも入れなかった守備的MFの香川を抜擢(ばってき)した話は有名だ。他クラブから目をつけて獲得した家長、乾も力をつけ、海を渡った。
監督は「ブラジルは今日の食事のために戦う。日本はスポーツする感覚でプレーする。どちらが100%の力を出すかは明確。そこが難しかった」と語る。
練習から100%の力を出させるために、先発争いを最大限に利用し、選手の危機感をあおった。能
力があっても結果を残せないと、先発だけでなくベンチからも切り捨てる。そして、はい上がってくるのを辛抱強く待った。
清武も鍛え披かれた1人だ。今春のキャンプでは先発組から外された。開幕戦もベンチスタート。心のどこかにあった余裕を見透かされていた。「この世界に先発定着はない。そういうことを恩ったら、選手として終わる。常に上を目指さないといけない。レビー(クルピ監督)にメンタル面をめちゃくち
ゃ敦わった」。
そんなに凄い人だったとは知りませんでした。