BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族” |
思った以上に、面白かった!!
期待していたのは、早く長く走れる、部族の特長はどんなところにあるのか?それを知りたいと思って読み始めました。BORN TO RUN というのは、その部族の人だけのことだと思っていた。
しかし、この本を読み進めるうちに、分かってきたのは、人間そのものが、BORN TO RUNと言うことだった。
えっ、人間が走るために生まれてきた、殆どの動物に勝てないのに、なぜ?
それが、解き明かされると、なるほど、そう言えば、一日中走っていられる動物なんて、人間以外にそんなにいない!本によれば、チーターとか、ライオンとか、人間より早い動物もそのスピードは、10分ぐらいしか、続かないという。
・どうして私の足は痛むのか→走ることは身体に悪いからです。
なぜ走ることは身体に悪いのか→足を痛めるからです。
・1971年、銅渓谷を旅したアメリカ人生理学者は、タラウマラ族の運動能力にいたく感動し、・・・タラウマラ族は菩薩のごとく慈悲深い。
・”彼らの脚のほうが強靭なのは、生涯走りつづけてきたからだ”とも思ったが、そこでわが身を見舞った災難が頭に浮かんだ。”でも、だとすると、彼らのけがは減るのでなく、増えていなくてはならない。走ることが脚によくないのなら、走ってばかりいるのは、もっとよくないはずだ。”
・押し黙ったアルヌルフォが無作法だったのではない。質問する私こそ不愉快な存在だった。
・十分にリラクックスすれば、身体は揺りかごのようなリズムに慣れ、動いていることを忘れかける。そうやって壁を突き抜け、穏やかな、半分浮揚するような流れに達したら、その時が月光とシャンパンの出番。
・ウルトラランニングは、地球という惑星のルールがいっさいあてはまらない別の宇宙のようだ。女子が男子よりも強く、老人が若者より強く、サンダルを履いた石器時代の男たちが誰よりも強い。それにあの距離だ、週に100マイル走ったら脚に負担がかかって故障へまっしぐらとされているのに、ウルトラ狂たちは一日に100マイルだ。なかには毎週のトレーニングでその二倍を走りながら、故障ひとつしない者もいる。 続く