これから映画 木洩れ日の家 オススメです!! |
ちょっと辛い映画かも・・・・・と思っていたのですが、
久しぶりに後味すっきりの映画、おばあさんの生き方が潔い。
こんな風に死ねたら、最高ですね。
自分の若い頃に、そして息子の幼い頃に懐古しているおばあさんの話なので、まさか、「そろそろ黒白をつけてやる」の結果が、ああなるとは思いませんでした。
でも、嵐がくれば、
「生きる力をくれる嵐が来たのね」と叫ぶのですから、その予兆はあったのかもしれません。
ある夜、飼っている犬が、盛んに吠えるので、やむなく起きだしたおばあさんが見たものは、息子がとなりの家で、密談をしている姿でした。おばあさんの唯一の趣味は、双眼鏡でお隣りさんを覗くことでした。息子はおばあさんに内緒で、おばあさんの家を売ろうとしているのでした。
息子の情けない姿をみて、神様はなぜそんな試練を与えるのでしょうか、神は何を望んでいるの?と悩むおばあさんが、意外なビックリするような、最後の決断をするところは立派です。
その最後の決断は、土地はとなりの少年少女の音楽育成の団体に寄付する、そして建物の維持費は先方が出すこと、そして自分は永住する権利を持つというものです。
しかし、このおばあさん、皆さんが楽器を運び入れて、騒動の最中に亡くなってしまうのです。
帰りのエスカレーターで、女性のグループが「後味が良い映画ね」と言っていたのが共感できました。先日見た「東京公園」は、その後の展開が見えない映画でしたから、一層そう思えたのかもしれません。