鈴木桂治は語る 崖っぷちからの再起 |
苦しかった、それだけです。苦しくて泣いたことはなかなかないです。
ーどんな思いが詰まったきですか。涙だったんでしょう。
やめなくて良かった、ですね。引退したら楽だろうなと本当に毎日思うので。しみじみ、あきらめなくて良かったと感じました。
ー柔道で変わったところは。
昔はカッコつけです。ポーンと投げて「おおっ」と言われる、それが美学だった。今は期待されるような柔道は難しいけど、「しぶといね」と言われることが多い。昔の柔道は豪快、うまさ、華麗。今は我慢、執念、意地です。
1980年、茨城県生まれ。全日本柔道選手権での優勝4度は歴代3位苦しかった。