茨木のり子さんの詩集から |
1950年代
しきりに耳にし 目にし 身に沁みた ある一行
<絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい>
魯迅が引用して有名になった
ハンガリーの詩人の一行
絶望といい希望といってもたかが知れている
うつろなることでは二つともに同じ
そんなものに足をとられずに
淡々と生きて行け!
というふうに受けとって暗記したのだった
同じ訳者によって
<絶望は虚妄だ 希望がそうであるように!>
というわかりやすいのもある
今この深い言葉が一番必要なときに
誰も口の端にのせないし
思い出しもしない
私はときどき呟いてみる
むかし暗記した古風な訳のほうで
<絶望の虚妄なること まさに希望に相同じい>
追記 2021/05/17
ああ〜、こんなことアップしたの、憶えてない!
かなしいことに、
どなたかが、見つけて頂いたおかげで又見ることができました、感謝です!
このコロナ禍、なんともいえない、意味深い言葉だな・・・
淡々と生きて行け!
ということか、こころしよう!!
これもリンクだけはしておこう!2021/06/01