熱いW杯に冷めた「政見放送」 島崎今日子さんコラム |
岡田ジヤパンを応援しなきゃ日本国民じゃないみたいなムードは嫌なのに、一方で熱中に水を差すのも悪いしなぁ、こんなですみませんねぇという気分にもなるのである。
パラグアイ戦敗戦の翌日のテレビも、朝からワールドカップ尽くし。日本中の人が、いや世界中の人が阪神ファン化している……。
我を忘れる瞬間があること熱中とは幸せとイコールだから。熱中対象を得てしんどい現実から逃避し、ストレス解消できれば、それは悪いことではない。ただし、負ければ全否定し、勝てば手放しに礼賛するマスコミやファンは、愛の名のもとに態度を急変させるDV夫のようで怖い。「応援してもくださる方も、批判する方も、僕らにはありかたい存在でした」とコメントしていた本田選手、なんと立派かと思う。
同じ頃に、NHKなどで参議院選の「政見放送」が始まった。ワールドカップとは対極にある奇妙で、冷めた世界だ。公平を保つために候補者の主張を何の加工も編集せずに届けるという前提があるにしろ、あれを一体どれだけの人が見ているのか。ただ流せばいいといものではないだろうに。有権者の熱を引き出す政見放送が危険であるとしても、もうちょっと何とか視聴者サービスしてください。(ライター・島崎今日子)
おっしゃる通り、マスコミも怖い、あれだけ「岡田変われ!」みたになのが、
礼賛に変わってしまうし・・・・
確かに、政見放送は見る気にもならないので、無駄じゃない?