“世紀の誤審”に米メディア大論争! |
メジャーで今季3度目となるはずだった完全試合が審判の誤審で消滅する“事件”は「メジャー史上に残る大汚点」と、全米のスポーツマスコミの大論争に発展。一方で試合後に誤審を潔く認めた審判とそれを受け入れた若者の爽やかさがファンの感動を呼んでいる。
2日のインディアンス戦でタイガースのガララーガ投手(28)は、9回2死まで無走者でこぎつけ、27人目の打者も平凡な一ゴロ。ベースカバーに入ったガララーガの足が速く、誰もが完全試合達成と思った瞬間、ジョイス一塁塁審が「セーフ」の判定。リーランド監督が抗議したが判定は覆らなかった。結局、試合はこのヒット1本だけでタイガースが3-0で勝った。
ところが、試合後、リプレーを見たジョイス審判は、涙目で「打者走者の足が一塁のベースを蹴るのが一瞬早かった、と確信してセーフと言ったが間違いだった。完全試合を若者から奪ってしまった。大誤審だ」と記者団に語り、クラブハウスではガララーガ本人にも直接謝罪した。
ジョイスは1989年からメジャーの審判となり、オールスターやワールドシリーズでも審判をつとめた大ベテラン。
審判が自らの間違いを直接選手にわびるという異例の行為に、ガララーガは「わざわざそういいに来てくれたことで十分だった。最初は怒りがこみ上げたが、人に間違いはつきもの。彼の涙を見たら、彼こそ一番つらいのだと思って、思わず抱きしめたよ」
しかし、最後の最後での、誤審なんて?なんという、運命のいたずらなんだろう・・・