中野孝次さんの、”「閑」のある生き方”に触発された! |
その当時を思い出したり、
セネカやヘッセを買ったり、触発されていますね。
多分徒然草も・・・
当時読んで、感想文を書いた?けど、薄っぺらな感じがします。
彼が亡くなって、自分もそれから、歳をとりわかって来たことも多いのかもしれません。
<抜き書き>
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2010年 01月 05日
多分、3度目ぐらいだと思うのですが、・・・
その当時を思い出したり、 セネカやヘッセを買ったり、触発されていますね。 多分徒然草も・・・ 当時読んで、感想文を書いた?けど、薄っぺらな感じがします。 彼が亡くなって、自分もそれから、歳をとりわかって来たことも多いのかもしれません。 追記 2018/12/30 どうにも気になる本なので、また訂正加筆等しています。 年末までに間に合ったかな?良い年になりそうだ、今年も、来年も・・・・・ <抜き書き> ・だからこの本ではもっぱら、早く閑のある生活を得よ、社会で働いている時から少しずつ軸足を社会から私生活へ、外から内へ移してゆけ、とすすめることになった。 ・人は「閑」の中でしか真の幸福を得られない。 ・人間には三つの義務がある。それは給料をくれる組織への義務、家族への義務、自分自身への義務だ。もう一つ地域への義務を加えて4つとしてもよいが・・・ ・時間を完全に自分のものに取り戻すには、そういう心構えを仕上げていく訓練がいる。自分の心を一つを大事にするレッスンー今は廃語に近くなった言葉を使えば、修行が必要なのだ。 ・しかし東洋には、 太古の昔からそういう生き方を卑しとし、 ある年齢になったら引退して、 隠居し、 もとの己れ一人に戻って、 天地自然の中で優游と暮らすのをよしとする文化の伝統があった。 ・生きていることの最大の障害は期待をもつことであるが、それは明日に依存して今日を失うことである。セネカ ・今直ちに生きなければならぬ。 ・朝夕なくて叶はざらん物こそあらめ、その外は、何も持たでぞあらまほしき。 第百四十段 日常使う、どうしてもいいるもだけあればいい、あと余計はものは一切持つなというのだ。(徒然草) ・光悦は茶人としても有名だったが、いい茶器があると「やれ落すな、やれ壊すな」といちいち気にして厄介だと、やれ壊すな」といちいち気にして厄介だと、いいものはみな人にやり、自分はただの茶碗で茶を立てていた。一時が万事、生活を極度に単純にして、そこに生じる自由を楽しんだ。 ・兼好や光悦が言っているように、物があればそれに心を取られるから心の自由を失う。もし心を自由に遊ばせ、心安らかに豊かにようとするなら、身ひとつ物があまりないほうがいいのだ。 ・私は一人住みをするようになってからは、少ないのが有難いとと思ってます。 ・老人の一人暮らしでは、不自由ない程度にしか持たぬのが、気持ちがかろやかで毎日の家事が楽です。それが私の心柄だと思います。 幸田文「季節のかたみ」 ・五十になった頃から徐々にその訓練をしていかないと、ものはたまる一方だ。単純化とは物に心をとらわれないで、心を無の世界に遊ばせることだ。 ・良寛は生活を極度にまで単純化し尽くしたところで、こういう心の自由に達した。貧僧にもかかわらずその心のうちは愛にみち、豊かで生き生きしていたから、子供も大人も良寛の人柄を慕い、愛したのだ。 ・自分のことをよく知り、足りて満足している者こそが真の強者だという。他者に勝つなんて何の価値もないのだ。そうでなくて自分を受け入れることのできる者が、本当にゆたかな者だというのだ。 ・そんなに働くことだけに時間を使っていたんでは、よし収入が増えたとしてもそれを使う暇なしと言うことになるからね。 ・少しは不便でもいいから、もっとのんびりさせておいてもらいたい。尾崎一雄 ・金儲け等は生きるための手段の一つ、それも下等な条件の一つだ。 ・私はスペイン人の個人生活を高く買っている。むしろ愛してさえいる。ナポリと同じく彼らは、イギリス人のように新しい服を買うために1日15時間働くくらいなら、穴の開いた服をきているほうがましだというのである。(スタンダール) 成熟した社会になって、初めて生まれる考え方なのだろう。スタンダールはしかしその頃すでにお金のために多忙なのより、貧しくとも「閑」のある暮らしがいいと考える人だった。 ・実際多忙な人に限って、生きること、すなわちよく生きることが最も稀である。 ・日本人はもともとそんな欲張りではなかった、貧しい中に生活を楽しむことを知っていたのだと言うことが、時代の転換期にぴったり合致したためだったろう、と僕は思っている。 ・この10年来の不況とか不景気とか言われる状況は、ごく当たり前の、これが自然な状態なのだと僕は思っている。不況だなどと騒いでいるのは、相変わらず右肩あがりの成長の時代へ戻ることを望む政治家や経済人だけなのだ。 ・真の安心とは、自分を受け入れ、自分を全肯定することであって、それには常に自分の内なる声に聴き入る耳を持たねばいけないのだ。 ・自分の体を使ってすることを覚える、体を使って体験したことは、その土地の思い出とともに、その人のものとしていつまでも消えることがない。頭の働きが消えるが、心の働きはますます君を充実させる。 ・自分の権能下にないものを頼るな、あてにするな。これがいつでも哲学の第一の教えだった。 ・実にきびしい考え方だが、自分の自由になることだけを自分のものと思い、自由にならないもの、君の力の家にないものは、自由にならなくて当然と言うことだ。君の力の支配下にないものとして、エピクテートスは妻、子供、友人をもあげている。 ・エピクテートスが見るのは、その人が自分の力の下にあることにおいていかに立派に生きているかという一事ななのだ。 ・老子に従えばそえは、世俗の中での勝敗とか、栄枯盛衰とか、成功とか失敗とか、貧富とか、そういうことのくだらなさを知り、永遠のタオに生きよと言うことだ。タオの定義は「老子」を全部読んでも難しいが、ここでは簡単に「永遠のいのち」と言っておく。それに従って生きる人が、本当に生きているのだ。 ・エピクテートスの場合は、それが神とか自然という言葉になるが、人は自分の力の下にある、自分で自由になるものとならぬものをと見定め、自分の力のままにできることにおいて最善をつくせ。自分の力の下にないものについては運命にまかせて、それを受け入れよ、ということになる。 ・欲なければ一切足り 欲ありて万事窮す ・人間の為し得ることがそれを受容することしかないのだ。 ・この「今ここに」という時だけが人間の生きるところであって、そこに生きるかぎりエピクテートスは奴隷のみでありながら奴隷でなく、王侯と同じ「世界市民」になることができたのだ。 ・自分の子が病になるのも、エピクテートスの考えでは「神が欲するように」の中に入るのだ。 ・つまり正しい生き方を求めて「哲学」を訓練して生きることで、他の事は全てそのためにある。ところが人はその「他のこと」にかかずらわって空しい一生を終えてしまいがちだ、と彼は警告しているのだ。 ・君が魂の事柄において自然が要求するとおりにふるまいながら、同時の外の事への対応を配慮するのは容易なことではないのだ、と。そこには「あれか、これか」があるだけだ。その一方に心を傾けるものは、もう一方はおろそかにするしかないのだ。 ・それは何かといえば、今や時間のすべてが自分のものであって、それをどう使おうが自分の自由だよと、いうことだ。これこそ人が長い生涯を生きてきた最後に与えられる最後の恩寵でなくて何であろう、と僕は言いたいのだ。 ・ヘッセは「老年が青春を演じようとするときにみ、老年は卑しいものとなる」と言っている。 ・それは何かといえば、今や時間のすべてが自分のものであって、それをどう使おうが自分の自由だよと、いうことだ。これこそ人が長い生涯を生きてきた最後に与えられる最後の恩寵でなくて何であろう、と僕は言いたいのだ」 ・老年はそれ自体なんと心ゆたかな楽しい時であるか。何をしてもよく、何をしないでも誰かに非難されることはない。自分の好きなことに一日中熱中していられるくらい幸福なことがあろうか。 ・自分の好きに生きるのが老年の特権なのだ。 ・酔っ払いを喜ばすのは最後の一杯です。体中に染み込んで酩酊に最高の仕上げをする一杯です。楽しみというものはみな、それ自体の持っている最も楽しい部分を、最後まで残しておきます。もっとも楽しい年代といえば、すでに下り坂にはなっているが、まだ絶壁にはならない時期です。 ・そして、ここが急所だが、楽しいのは、そこにはもう楽しもうという欲望さえないゆえに全てが楽しくなるというのだ。 ・一日が全人生だと心得て生きよ、と言う。この言葉にセネカの全思想が凝縮されていると思う。人はただ「今ココニ」を生きることができるだけなのだ。 ・だが、ひとたびその競争場裡を離れれば、その陰惨な利益闘争や出世競争から解放され、君は自由になる。あんなに君を悩ましたさまざまな欲望もおのずと消滅する。それがなくなることが、老年を楽しいものにする第一の理由なのだ。 ・幸福だとして祝福さるべきは、若者ではなくて、人生をしっかりといきおえた老人である。・・・感謝の念を持ってかつて思いもしなかった様々な幸せに、包まれているのだ。・・・・・しかし老人がその老年にいるのは、船が港の中に碇をおろしているようなもの、 感謝の念をもってかって思いもしなかったさまざまの幸せに包まれているのだ。 エピクロス「断片」 ・老年は身体は衰えるが、心においては生涯かけて学んだことをいま一つに集めて、感謝の念をもって港に碇をおろしているのだ。おだやかなで満ち足りた心、これ以上の幸福が人間にあろうか。 ・この自分の存在の全肯定、これこそが年齢を問わず人にとって最も大事なことで、安心とか悟りとかいうのは、この境地に達することだ、と僕は思う。・・・この境地に達したひとが救われた人なのだ。 ・現在只今、今の自分を全肯定できること、これが人間として達しうる究極の境地だと今言ったが、そこに達すれば現世の中で翻弄されている最中でも平然としていられるのだ。タオにつながっている自分は、世間の中でびくついている自分と違うのだ「老子」がいうのは、このところだ。なぜならそのとき人は「今ココニ」いながらそのまま永遠に直結しているのだから。人が一生かけて達すべきところはそこしかないとぼくは思う。 ・これこそ、かって人間によって言われた最も美しい、希望を与える言葉の一つだとぼくは思う。セネカ「人生の短さについて」 ・いかに生きるのが最もよく生きることかを考えることを哲学(日本語訳は「英知」としている)と言うなら、哲学するものは現世の時間に生きながら、同時に永遠の中に泳ぎだしているのだ。 ・自分を超えた大きなエネルギーと結びつくことによってだけ人は真の安心を得るのだと、僕は思う。 ・こゝに独りでいること/それ自体だ喜びなのではない/こゝにいることで/いま生きているという/意識が鋭くなる/それが喜びなのさ ・彼らに共通しているのは「会社のため」に生きる人ではなく、「会社とともに」生きているということだった。 ・健康を保つだけがよく生きることではない。誰はばからず自分の好きなように生きることこそ老年の特権だ。青木先生は酒を酷愛し、酔って生きることを至上としたこと、この条文を読んだだけでもわかる。 ・医者は僕が毎日3合半の酒を飲んでいると知ると、必ず休肝日を設けよとか、量を減らせというが、酒は僕にとって欠かせの楽しみであり、また体質にも合っているらしく、20年間そのままでやってきた。 ・老年になれば体のどこかに故障ができているに決まっているから、医療機器の前に立たせて検査をしたり、血液検査をしたりすれば、どこそこが悪い、治療を要するというに決まっている。・・・・中にはむろん本当に悪い箇所があって入院している人もいるが、そうではなくて通院している人には、自らの死を真正面から見つめるのが怖さに、何かの病を見つけては病の中に逃げ込んでいる人もいて、これは弱い人というしかない。 ・死がいつ来るにしろ、来たらそれを静かに受け入れるまで、そのときまでは今を最もよく生きることに専念すべきで、その心掛けで生きているかぎり死は恐れるべきものではない、と常々考えている。 ・老年になっての酒は外で大勢とともにわいわい騒いで飲むのは向かない。僕にはわが家で犬を相手に一人静かに酒を味わうのが一番いい。 ・老人になれば自然に従うようになる。自然とは我が身においては、食うこと、住むこと、着ることであり、それさえ足りていればそれ以上余計に欲することがない。食は贅沢を欲せず、旬の魚や野菜、本物の食い物を望むが、どこそこになんの名物ありと聞いてもかけつけようなどとはさらさら思わない。 ・老年は人生の仕上げの時なのだ。 ・生きてあるかぎり、一日一日、その日「今ココニ」がすべてと念じ、生きて今を喜び、楽しむ。 ・しかし「今ココニ」生きる楽しみを旨とする者にはこういう人間臭がたっぷりあっていいんだと思う。彼は(私も).その中で、自分の願うものー心の理想ーを書こうとしているのだ。 加島祥造 加島さんのあとがきを読んで、「中野さんも、ああ書いてはいるけど、悟ったわけじゃないんだ」と、安心したい私です。
by nandemokoukisin
| 2010-01-05 23:23
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