持たない贅沢 その2 山崎武也著 |
・そもそも投資とは、将来において利を得るために、現在を犠牲にすることである。現在は金をだすと損をすることになるが、将来はその損を大いに超える利が転がりこんで得をする結果になるのを期待する。
・忙しさは、考える時間を奪う。一方、ひまばあるのは自分の自由になる時間があるということだ。そこで好きなことをするほうが幸せであるのは明らかだろう。そこで過ごす時間は、その瞬間の一つひとつが自分の身になっているはずだ。
・毎日繰り返していると。ついつまらないことをしていると考えがちである。そんなときには、もしそれができなかったときにはどうなるかを考えてみる。すると、つまらないと思ったことの有難みを、ひしひしと感じるはずだ。
・現在という一ついとつの瞬間が、自分が生きている現実だ。そのように考えれば、自分の目の前にある「今」がこのうえなく大切なものであるとことがわかり、それに対する「いとおしさ」がつのってくる。
・小さなことで誰かがするであろうと思うことは、誰もがちょっとの努力で簡単にすることができる。それをすることによって、自分の格は確実に上がっていく、それを皆が知らないというか、わかろうとしないというか、そのために手をつけようとしないのは、不思議というほかはない。
・自分自身には厳しくしなくてはならないが、人にも同じ基準を強要するのは、人間の弱さを知らない、自分勝手な人間のすることだ。自分は許さなくても、人を許す術を知っているんのガ、人生の達人の条件である。