人気取りに踊らず 日経新聞 |
政治コミュニケーションなどを専門とする逢坂巌立教大学助教は「無駄の削減は大切だが、テレビで予算の無駄遣いが受けると、自民党も民主党も官僚をたたき、議員定数削減で自分たちをたたくことにも熱をあげる。それだけでは政治がやせ細る」と指摘する。
07年参院選で民主党は明確な財源の裏づけを示さぬまま、月額2万6000円の子ども手当創設や高速道路無料化などの公約を掲げて大勝した。衆院選もこの路線を踏襲する。野党転落を恐れる自民党も高速道路料金の引き下げなどの対抗策を打ち出すのに躍起だ。
問われる「眼力」
来る衆院選は二大政党の「ばらまき合戦」に堕(だ)する危険を秘めている。その陰に隠れ、北朝鮮の核の脅威への対応や、台頭する中国とどう向き合うか、日米関係をどう考えるのか。外交・安全保障分野の政策論争が置き去りにされる恐れもある。
政党の人気取りで国が沈む愚を避けるには、政策の真贋(しんがん)を見抜く有腰者の眼力が何よりも必要になる。
高速道路を利用する人は、利用しない人に比べて人数が少ない。少なくとも、私の町内会では高速道路を利用する人は全くいない。
高速道路を利用しない大多数の人の税金を、利用する少数者に与えるのは決して許せない。
あくまで、利用者負担、受益者負担でお願いしたい。
高速道路の無料化をマニフェストに入れいている社会主義政党の民主党を消滅させなければ、税負担が増えるのは間違いない。
無料化すれば、自家用車の利用が増え二酸化炭素の排出量も増え、地球温暖化を加速させる。
自家用車が増えて渋滞すれば、商用車が影響を受けて逆経済効果をもたらす。