ニコリンヌ・ピエルー 大阪センチュリー響 |
「日本で働いていたので、遠くまでオーディションを受けに行くのは物理的に難しかった。日本を愛していたし、縁あって住むことになったこの国で、もっと.頑張りたいと思うた」
関西人の面倒見の良さにもひかれ私。駅で迷ったら誰かが必ず声をかけてくれる。近所の人に「お茶でもいかが」と誘われる。住まいの大家さんが「ちょっと一緒に料理しない?」と声をかけてくる。「こういう人間関係は、たとえば東京ではあり得ないのではないでしょうか」。京都のように歴史や伝統ある街があることも気に入っている。
センチュリー響の財政難は契約時に説明されたが、迷わずサインした。「ラムルー管でも経営危機を立て直した経験があったから」。奏者も運営にかかわるラムルー管では、同僚と5カ月間パリを駆けずり回り、寄付を集め、スポンサーを見つけた。
「日本の事情はよくわかりませんが、生き残りにはまずトップレベルの演奏水準を保つこと。私はある意味で、経営危機を恐れてはいない。みんなが懸命にオーケストラを救おうとすれば、どんなことでもできるはずです」
根性の座った人だな、すばらしい!!考え方が前向きで、良いですね!