建築家 伊東さんの著書 |
・建築は、その地にしか建たない唯一固有のものなので、どんなに遠くてプロジェクトがあるとなれば建築家はそこに向かうことになる。
・自分のアイデアだけで勝負している「アトリエ事務所」にとっては、コンペに参加せずに事務所を運営し続けることは不可能に近い。コンペに勝って仕事を得て、かつ自分のアイディアを世に問わなくてはならない。
・ いくつもの空振りと袋小路を経て、ようやく到達したのがまるで人間の体内のような空間である。・・・それはちょっと変な人が作る建築という感じでもあった。
・つまり、普通は、「自然は正しいから、町をすべて緑で埋めよう」という声だかなアプリーチになりがちなところ、この案は現代のごく、普通の都会人の現実や本心をピンポイントしている。