論壇 竹内宏 静岡新聞 |
1.トヨタが対応できなかったほど、世界同時不況のスケールが大きく、かつ底が深いこと
2.トヨタですら、生産拠点がアメリカに移ったことで、現地工場の経営がかわったこと。
需要の変化に対応できないアメリカ的システムに変り、その結果大きな赤字が生まれた。
3.工業国ではガソリン燃料の自動車の成長が止まった。また都市の魅力は道が細く曲がっていること、古い建物が多いこと、徒歩と自転車で移動することにあることが分かり、自動車が不要になったこと
トヨタは時代の変化をさとり、ガソリン型自動車の生産設備の償却を急ぎ、そのため赤字決算にしたのだろう。また、電気自動車の時代が近い。トヨタはこうした分野の開発投資と中国やインドへの大規模な工場進出に全力を投入するだろう。トヨタの将来はその成果にかかっている。