70歳太平洋処女横断 読書 |
浜が続き、浜辺に座って沖を眺めれば晴れた日には伊豆の石廊崎から遠州御前崎にいたる太平洋が広がる。
・堀江青年の太平洋横断
ただ熱い思いで聞くだけであったが、ひそかに興奮を覚え、いつかは私も、という気持が沸々と湧いてきたのを今でも覚えている。
・わたしにとっての価値は自分の命を味わうことである。それは、私に途方もない可能性をもたらした。この世における生存という機会を与えてくれたものにたいする感謝の表現といってもいいだろう。私がいつでも全力を尽くして努力をしてきたのはその理由による。
・人間も同じではないだろうか。人はいろいろな側面をもっており、見る角度で異なって見えるのかもしれない。おう思うと良い角度だけ見ていれば誰も嫌いにならずにすむかもしれない。
・激変する世の中にあって、より良い環境を残すための準備をしなければならないが、時間を極めて限られている。・・・持続可能な世界を作るために、如何なるシステムの変革が必要かを考慮することである。
・私が10歳の子供の頃に感じた死の恐怖。それを持ち続けていながら、なぜ今、わざわざその恐怖に直面しようとしているのであろうか。
若い世代はビジネスで忙しい。年配の世代が責任を持つべきだ。人生をただ享受するのでなく、皆で考えよう。貴方はどう考えますか?
・美しいという言葉とバランスという言葉を私は好きだ。何事も、美しければバランスが取れていると思う。私は自然美と共に人工美も好きだ。人工美には、人の努力と哲学が感じられる。
・瀬戸内の漁師、なんと100個の蛸壺をいれて一個蛸がはいればよしとするようである。労力をお金に換算すればきっと市場で買った方が安いに違いない。その有様を見るにつけ仕事とはその人の魂の表現であり、人生そのものであるとおもった。
・私にとって幸福を表現することは、有意義な目標に向かって全力をつくすこと、その過程を通して生きていることを実感すること、それが自分に命を授けてくれた感謝のしるしであると思ってきた。人生は単なる生きた時間の長さではなく、自分の生命の存在を意識することのできた長さであるように思う。
なかなか哲学的な思考が入っていて、興味深かった。
でも、70歳での横断はすごいと思うし、日頃の体力への努力も大したものです!